鮮情芽吹






嫌悪を抱く時、人は怒りの感情を抱く。

時には激しく、時には沸々と湧き上がる

怒りの感情を言葉にして表すことで、

この感情と向き合いたいと思うものだ。




【煙炎着火】

えんえんちゃっか


【由来】消えかかっていた火が、再び燃え始める様子から。

【意味】収まりかけていた怒りが、再び着火したように

またふつふつとわき上がってくること。

【例文】あんな人のことは忘れようとおもっていたのに、

顔を合わせるととても煙炎着火してしまって仕方ない。


【弓弦張々】

ゆづるちょうちょう


【由来】弓の弦が引かれる寸前のように張り詰めている様子。

【意味】今にも激怒してしまいそうな、極めて限界が近い状態のこと。

【例文】流石の私でも、あのようなことを言われたら弓弦張々だ。


【鉄鎖万象】

てっさばんしょう


【由来】形あるすべてのものを鎖で縛り上げる様子から。

【意味】身の回りのこと、全てに対して非常に厳しいこと。

【例文】私の父親はとても鉄鎖万象で、とても自由に生きることなんてできない。


【悪鬼抜刀】

あっきばっとう


【由来】悪い鬼に対して刀を抜くという童話の描写から。

【意味】悪事を働いた人に対して、正しく怒ること。

【例文】世界の人々に絶望と悲しみを与えた魔王に

対して、勇者はあっき抜刀を行なった。


【白鳩双撃】

しらはとそうげき


【由来】平和の象徴である鳩を打ち合う様子から。

【意味】喧嘩をすること、酷い戦争をすること。

【例文】互いに譲れず言い争いが加速してしまった挙句、

友達と激しく白鳩双撃をしてしまった。