コンサーティーナ

コンサーティーナは、アコーディオン族に属するフリーリード楽器で、蛇腹楽器の一種である。 19世紀の産業革命期の発明品の一つであり、1829年にイギリスの物理学者、チャールズ・ホイーストンが 発明して特許を取得した。取り回しが楽で、メロディーや和音伴奏も弾けるなど演奏性能は高く、基本は座奏だが、 慣れれば立奏や歩奏も可能である。大衆音楽、民族音楽、賛美歌など幅広いジャンルの音楽の演奏に使われるようになった。

パンフルート

パンフルートは木管楽器の一種で、一端が閉じられた長さ・太さの異なる数本の管を、開端をそろえて 長さの順に筏状に束ねて作られた縦笛である。長い間民族楽器として親しまれており、パイプオルガンや ハーモニカの原型とも考えられている。パンフルートは古代ギリシャの時代から存在が知られている。 シルクロードを通って中国にも伝わり、奈良時代に日本に伝来し、排簫(はいしょう)とも呼ばれていた。

塤とは、中国の伝統楽器の一つで、粘土や陶磁で作られたオカリナの仲間である。遺跡から、 吹き穴だけの陶器の管楽器が出土しており、起源は狩猟の際に獲物を呼び寄せたり、反応を探るために 使った骨笛と考えられている。主に宮廷音楽に用いられるようになった。上端に吹口、胴には5~8個の指孔があり、 息を当てる角度を変えグリッサンドさせて演奏する。

ディジュリドゥ

ディジュリドゥとは、オーストラリア大陸の先住民アボリジニの金管楽器である。木製ではあるが発音原理から 木管楽器ではなく金管楽器に分類される。シロアリに食われて筒状になったユーカリの木から作られる。 楽器の音色がディジュリドゥと聞こえたことが名前の由来になっている。日々の暮らしの中でも使われるが、 伝統的な楽器として使用している部族では、女性が神聖な儀式で吹くことはできず、主に男性の通過儀礼で演奏される。