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ニッケルハルパ
ニッケルハルパはスウェーデンの民族楽器の一つ。「ニッケル」は「キー(鍵盤)」、 「ハルパ」は「弦楽器」という意味で、弓で音を出し、キーで音を変えて演奏する擦弦楽器である。 特にウップランド地方で最も長く続いた伝統があり、様々な改革もあって60年代にリバイバルする。 現在も結婚式や伝統的な舞曲ポルスカなどを演奏するときに使う。
ハーディングフェーレ
ハーディングフェーレはノルウェーの民族楽器である。ヴァイオリンよりやや小型の擦弦楽器で、 4本の演奏弦に加え駒の下部に4〜5本の共鳴弦が張られているのが特徴である。この共鳴弦が 哀愁を帯びた独特の音色を生み出す。楽器の側面や縁取りなどに花模様や真珠貝で象嵌細工が 施されたものが多く、工芸品としても価値が高い。映画『アナと雪の女王』の制作スタッフも 花模様に刺激を受け、劇中で採用されている。
サウン・ガウ
サウン・ガウとは、ビルマ(ミャンマー)で用いられる民族楽器。現地語で「曲がった琴」を意味しており、 ボートのような湾曲した形状に特徴がある。古代インドの影響を受けた楽器で、古代の仏教に関する レリーフに描かれており、その後も歴代王朝の宮廷音楽などで用いられた。絹糸で作られた16本の弦を 右手で弾き、左手で音階の調節を行う。
ブズーキ
ブズーキは、現代のギリシャ音楽で中心となる楽器であり、またセルビアやボスニア・ヘルツェゴビナと いったバルカン半島の民像音楽やアイルランド音楽でも使用される。洋梨を半分に割った形のボディと 長いネックを備えた弦楽器で、マンドリンに似ている。ピックで演奏され、鋭い金属的な音が特徴的。
ツィンバロム
ツィンバロムは、ハンガリーを中心とする中欧・東欧地域で見られる大型の弦楽器。台形の箱に張った金属製の弦を 叩いたり弾いたりすることによって演奏する。民族楽器として東欧に広く分布する。ロマの音楽で用いられる他、 コダーイ、ストラヴィンスキー、クルダーグ・ジェルジなどの近代の作曲家にもしばしば用いられている。
バラライカ
バラライカは、ロシアの代表的な弦楽器の1つ。バラライカはギターと違い、共鳴胴が三角錘形をしているのが特徴。 音の高い方からピッコロ・プリマ・セクンダ・アルト・バス・コントラバスなどがある。これらは独奏をはじめ、 合奏やバラライカ・オーケストラに用いられ、このうち最もよく演奏されるのがプリマである。
チャランゴ
チャランゴは、南米アンデス地方周辺の民族音楽・フォルクローレに使われる弦楽器。16世紀、アンデス地方の 先住民が渡来したスペイン人が持ち込んだギターの前身であるビウエラ・デ・マノを元に生み出したことが 発祥だと言われている。胴体(背面)は昔はアルマジロの甲羅で作られていたが、現在は木製が主流。 10本の弦があり、ギターの数よりも多い。
トンコリ
トンコリはアイヌに伝わる伝統的な弦楽器。ギター等と異なり、ハープ等と同じく基本的には弦の数(五音)しか音が出ない。 トンコリは人体(女性)をイメージしているといわれ、各部に人体の名前が付いている。伝承されている曲の多くは、 動物の鳴き声や自然界の物音などを主な題材としていると言われており、子守唄や祝いの場で演奏していたと伝えられている。