配列
変数はひとつのデータを格納するものでしたが、複数のデータをまとめて扱うときに,便利なのが配列です。複数の値をひとまとまりとして、変数に入れておき、まとめて扱います。配列の要素
配列中の個々のデータのことを配列の要素と呼びます。配列のそれぞれの要素は、配列名とインデックス(添字とも言う)を使って表します。インデックスとは配列の要素に番号をつけたもので、先頭が0で順にふられます。配列名に続いて[ ]を書き、その中にインデックスを書きます。
[0]の値 | [1]の値 | [2]の値 | [3]の値 | [4]の値 |
配列dataの最初の要素はdata[0]と表し、
配列dataの最後の要素はdata[4]と表します。
data[1]のように配列名と添字で表した配列の要素は、変数と同じように扱え、値を参照したり、演算の対象にしたり、値を代入したりできます。
data[0] = 123.4; data[1] = data[0] + 100;Javascriptの配列は、配列を作った後で、要素を追加したり、削除したり、要素の数を変更できます(可変長配列)。
配列を作る
配列の要素の値を直接指定する方法、つまり配列リテラルを使って配列を作れます。let a1 = [123.4, 56.7, 8.9]; let a2 = ["kyoto", "osaka", "ootsu", "gifu"];最初に空の配列を宣言しておき、後で要素の値を指定するには次のようにします。
let a3 = []; //空の配列を用意 a3[0] = 123.4; //ひとつめの要素を代入 a3[1] = 56.7; //ふたつめの要素を代入このように作られた配列は、JavaScriptの組込みArrayオブジェクトで、Arrayオブジェクトがもつプロパティやメソッドを使えます。
配列中のデータ数
配列の中のデータの個数は、Arrayオブジェクトのlengthを使い、配列の変数名.length(ex. a1.length)で知ることができます。配列の中のデータに対して、順に処理を行うような場合は、for文を使って繰返し処理を行うことがよくあります。何回処理を繰り返すのかを指定する時に、 配列の中のデータの個数が必要になります。 例えば、配列の中の値の合計を計算するには、次のように書きます。
let sum = 0; let data = [0.01, 1.01, 2.01, 3.01, 4.01]; for(let i=0; i<data.length; i=i+1){ sum = sum + data[i]; } print("合計は" + sum);
オブジェクトの配列
上では、基本型のデータが入る配列を例に説明してきました。参照型のデータの配列でも、配列を作り、扱う方法は同じです。例えば、要素が配列の配列は2次元配列になります。
let a4 = []; a4[0] = [10, 20, 30, 40]; a4[1] = [11, 21, 31, 41];あるいは、
let a4 = [[10, 20, 30, 40], [11, 21, 31, 41]];のように「要素が配列」の配列を作ることできます。
ひとつひとつの要素にアクセスするには、配列名[インデックス][インデックス]と書きます。
a4[0][0]は10、a4[1][3]は41になります。