中国
1949年
中華人民共和国を建国。
毛沢東(4)、周恩来(5)が文字の簡略化こそ急務と提唱。
毛沢東(4):
中華人民共和国の政治家。
中華人民共和国の建国者・初代国家主席である。
周恩来(5):
中華人民共和国の政治家。
毛沢東指導下の中華人民共和国において26年余り、首相を務めてその体制を補佐した。
1952年
文字改革委員会を組織し、簡体字表の整理作業を開始。
1955年
文字改革委員会が「漢字簡化方案草案」を発表。
先行していた日本と同様の字形が多く見られる。
1956年
国務院が「漢字簡化法案」を公布。
簡体字と簡化字を、教育、公文書、新聞や
雑誌で使用させた。
1964年
「簡化字総表」発表。
これが現在中国で使用されている簡体字(7)の基本である。
総表は以下の3つの表から構成されている。
第1表 |
350字 |
偏旁に応用できない文字。「寶→宝」「燈→灯」など。 |
第2表 |
132字 |
偏や旁に応用できる文字(「國→国」は「掴」の旁として使う)と、
文字ではない偏旁が14個ある(言偏、糸偏などの簡略化)。
|
第3表 |
1753字 |
第2表の偏や旁を応用した文字。 |
簡体字(7):
厳密に言うと全体を簡略化した文字を「簡体字」と言い、
偏や旁など一部が簡略化されたものを含めて「簡化字」と
言う。
ちなみに偏とは漢字の左側に置かれるもの(さんずい、にんべん等)、旁は右側に置かれるもの(おおざと・りっとう等)である。
1965年
「印刷通用漢字字形表」を公布し、
印刷物に使用すべき字体を定めた。
1977年
「第2次漢字簡化方案」発表。
中国文字改革委員会により12月20日に発表された。
これは1975年5月草案提出、
1977年末から人民日報が試用開始した。
しかしあまりにも簡略化しすぎたために「読みにくい」
「見苦しい」と、国民の賛同を得られず…
8年間の試行の後、1986年6月24日国務院
により廃止となった。
1986年
「簡化字総表1986」
国家語言文字工作委員会が公布。
これが現在の最新版で、2244文字を収録。
1988年
「現代漢語常用字表」を公布。
この3500字は主に教育で使用されている。