最も古い家畜化の歴史を持つ動物。 世界には数百種にのぼる品種がいる。 人間による品種改良によって、その大きさは、チワワのような小型のものから、 体高が1メートルほどもある大型のものまで大きく異なる。 人に懐きやすく、高度な知能や感情を持った動物である。 聴覚や嗅覚がとても発達している。
体はしなやかで足指の裏には厚い肉球があり音をたてずに歩くのが得意。 ひげ(触毛)は暗い場所の活動に役立ち、瞳孔は光に応じて開閉する。 人へのなつき方は忠誠心の近い犬とはまた違い、自分の良いように懐くという気分屋の性格である。
陸上動物では世界最大である。 体は大きくても走るのはかなり早く、時速40kmも出せる。 長い鼻は器用に物を持つのはもちろん感覚も人間の手の何倍も優れている。 また大きな耳を動かすことですばやく体の熱を逃すことができる。
繁殖力が強いため数が多く、 世界中に分布している。上下のあごに大きな門歯があり、 物をかじるのに適する。ペット用や医学の実験用となる種もあり、 また一部の種は農作物を食い荒らしたり、病原菌を媒介する害獣として扱われる。
比較的昔から世界各地で食用にして食べられており、現在では卵用、肉用、卵肉兼用、鑑賞用などの 品種がつくられている。 卵用の品種は約60gの白い卵を年に230個~280個産む。 朝になるとけたまましい声で鳴く。飛べない鳥だが、いざという時は一時的に飛ぶことが出来る。
日本では2020年現在、48種類のカエルの仲間(亜種)が確認され、 見た目はもちろん、生態や鳴き声もさまざま。皮膚の表面から水分を取り込み、 直接水を飲むことはない。一般的に後ろ足の筋肉が発達しているため強いジャンプ力を持ち、 長い舌を伸ばして昆虫などを食べて暮らしている。毒を持つものも多数存在する。
主に山地の渓流に住み、水から上がることはない。 夜行性で、昼間は岸辺の横穴などに潜み、サワガニやカエル、魚などを食べる。 世界最大の両生類として有名で全長およそ50cm〜80cmであり、全長1.2m以上の個体も記録されている。 特別天然記念物に指定されている。
中生代に繁栄した祖先からほとんど変化しないまま生存を続けてきた大型の爬虫類。 平均の全長が約3m〜4mで、最大6〜7mに達する品種もいる。 狩りの仕方は待ち伏せを中心としていて川などでうまく渡ることができなかった哺乳動物をエサとする。 口で獲物をくわえて水中に沈め、外鼻孔のみ水面に出して呼吸し、窒息死させることができる。
甲羅の長さは50cmを超える大きな品種が多く、 美しい模様をもつものも多い。また甲羅はドーム型で背が高く、 四肢も硬い鱗板に覆われているため、全身頑丈な構造になっている。 餌は主に果実、草、サボテンなどの植物類で、昆虫、カタツムリなども食べる。
地球上に現存する最大の動物。体長23m〜27mで最大体長記録は33m以上。 体重は160tを超える。全身は灰色で淡色のかすり模様がある。 大きな口を開き、上顎のひげ板でオキアミ類をこしとってたべる。 乱獲と密漁により著しく数が減少し、絶滅危惧種に指定されている。
属名はギリシア語で「突進」を意味する。 魚体が大きく遊泳力に優れ、分布や回遊している範囲が非常に大きい。 背中は黒みがかかった青色、お腹は銀白色 をしている。 からだの形は高速で泳ぐのに適した紡垂型の形をしている。食用として人気が高く、 各国の寿司ブームにより乱獲されつつある。
体長約70㎜。夏に大声で鳴く昆虫として知られている。 種によって鳴く時間帯もだいたい決まっており、 ヒグラシは夕方と明け方、クマゼミは朝、アブラゼミやニイニイゼミは夕方によく鳴く。 成虫期は約10日から20日とはかない命だが、成虫期は6〜7年ときわめて長い。
広く世界に分布しているがほとんどは光らない種が多く、 日本でよく光るのは10種類ほどである。 ホタルはこの光をたよりにしてコミュニケーションや求愛を行う。 光の色は普通黄色や黄緑色で熱をほとんど発さない。
10本の触手をもち、タコと同じく墨を吐くが、タコ墨とは成分が違う。 夜行性のイカがほとんどを占めていて光を求めて集まる習性がある。 イカ漁はこれを元にして行われる。イカの数え方は生きている間は「匹」であるが、 漁獲されたイカは「杯」と数える。
傷ついたり、普通ではしんでしまうような環境の悪い状態にして数日間するとポリプが発生し、 新しい若い個体が生まれる。つまり、死なないで若返り、ポリプから成体、 成体からポリプへと繰り返すことでずっと生き続けることができる。 もちろん寿命での死がないだけであり、敵に食べられると死んでしまう。