変数と定数
変数
変数は、データを保持するための「入れ物」のようなものです。
変数には名前がついていて,そこに入れた値を後で参照したり,変更したりできます。
変数を使うには,「変数の宣言」をします。それには2つの方法があります。
- 変数名の後ろに=に続いて値を指定する。その値が変数に格納される。
x = 12;
- varというキーワードを書き,続いて変数名,=,値を指定する。
var x = 12;
変数名は,英数字,アンダースコア(_)からなる文字列で,名前の先頭は数字以外の文字にします。名前の長さは任意です。ただし、JavaScirptがキーワードとして使う文字列(予約語)は使えません。
CやJava言語では,変数にどのようなをデータを入れるか(例えば整数か文字かオブジェクトか)をあらかじめ決めておく必要がありますが,JavaScriptにはその必要はありません。loosely typed languageです。
変数を関数の外で宣言すると,その変数はその文書内どこででも有効なグローバル変数となります。一方変数を関数の中でで宣言すると,その変数はその関数内だけで有効なローカル変数となります。
変数を宣言するのに,キーワードvarはつけてもつけなくてもかまいませんが,もし,グローバル変数として既に宣言されている変数xを,ローカル変数として宣言したい場合は,varをつけます。
定数
JavaScirptで扱える値には,次のようなものがあります。
- 整数
10進数,16進数,8進数で表した整数。
- 10進整数……0では始まらない,0-9の数字からなる数字の列(例 123)
- 16進整数……0x(0X)で始まる,0-9,a-f(A-F)の数字からなる数字の列
(例 0x1a)
- 8進整数……0で始まる,0-7の数字からなる数字の列(例 0456)
- 浮動小数点数
10進整数と小数点から表される実数値(例 1234.5)。
1.234x103は,e(あるいはE)を使って,1.2345e3と表す。
- 論理値(boolean)
true(真)あるいはfalse(偽),いずれかの値。
- 文字列
ゼロ個以上の文字を,ダブルクォーテーション(" ")あるいはシングルクォー
テーション(' ')で囲んだものが,文字列である。
例 "script" "1234"
データ変換
JavaScirptでは,変数を使うときそのデータ型を定める必要がありません。ですから,スクリプトの実行中に.必要に応じてデータの値の型が変換されます。
次のように変数ataiに整数12を入れた後,
atai = 12;
同じ変数ataiに文字列を代入することもできます。
atai = "文字列";
文字列と数字が+でつながれていると,数字を文字列に変更します。
atai = 12 + "が値です";
これは,変数ataiに"12が値です"を代入したのと同じ結果です。次も同じ結果になります。
x = 12;
atai = x + "が値です";
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Last modified: Oct. 2014