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描画領域(キャンバス)と色の指定

キャンバスの大きさ

■createCanvas(width, height)
キャンバスの幅と高さをピクセル数で指定します。この関数はsetup()関数の先頭で1回だけ実行します。
【例】createCanvas(300, 250);   // 幅300ピクセル、高さ250ピクセルの大きさ

再描画の制御

setup()関数の実行後、デフォルトで繰り返しdraw()関数が実行されますが、下の関数でそれを制御できます。
■frameRate(frame)
1秒間に描画する回数を数字で指定(draw関数を1秒間に何回実行するかを指定)します。
【例】frameRate(1);   // 1秒間に1回描画する
■noLoop()
draw関数の繰返し実行をやめます。動きがないスケッチ、インタラクションのないスケッチであれば、setup()関数の一番最後にnoLoop()を実行すると、繰り返しの描画が止まります。

■loop()  draw関数を繰り返し実行します。

塗りつぶす色と輪郭線の色

■fill(値1, 値2, 値3)
塗りつぶす色を3つの整数あるいは実数で指定します。値の意味はデフォルトでは、順に赤、緑、青の要素で、0-255の間の値をとります。
【例】 fill(204, 102, 0);   //塗りつぶす色をオレンジ色にする
■fill(グレースケール値)
塗りつぶす色として、白から黒の間のグレースケール(無彩色)を指定します(0が黒、255が白)。
【例】fill(0);  //塗りつぶす色を黒にする
■fill(グレースケール値, 透明度)
グレースケール(無彩色)の色と、透明度を指定する(0が完全透明(何も見えない)、255が完全不透明で、透明度を指定しないのと同じ)。

■fill(値1, 値2, 値3, 透明度)
塗りつぶす色と透明度を指定します。
【例】 fill(204, 102, 0, 50);   //オレンジ色で透明度を50%にする 
■noFill()  塗りつぶしをやめます。
■noStroke()  輪郭線を描きません。
■stroke(値1, 値2, 値3)  輪郭線の色を指定します。
■stroke(値1, 値2, 値3, 透明度)  輪郭線の色と透明度を指定します。
■stroke(gray)  輪郭線の色をグレースケールで指定します。

背景の描画

■background(値1, 値2, 値3)
Processingウィンドウの背景を指定した色で塗ります。
【例】background(255, 204, 0);  // 背景を黄色にする
■background(gray)
背景色として、白から黒の間のグレースケールで指定します(0が黒、255が白)。
【例】background(255);  // 背景を白にする

色の指定方法の変更

■colorMode(MODE)
色の指定を赤緑青で指定する場合はRGBを、色相、彩度、明度で指定する場合はHSBを指定します。デフォルトはRGBで、赤緑青を0-255の間の値で指定する設定。

色の指定方式をHSBに変更すると、fill(値1, 値2, 値3)やstroke(値1, 値2, 値3)の3つの引数の意味は、デフォルトでそれぞれ色相(0-360)、彩度(0-100)、明度(0-100)となります。

■colorMode(mode, max1, max2, max3) 指定する値の範囲を変更します。colorMode(RGB, 100, 100, 100);とすると、0-100の間で赤緑青の色配合を指定することを意味します。

色情報を保存するデータ型

色の情報を保存するためのデータ型としてcolorが用意されています。colorデータ型のデータはcolor()関数により作ります。color()関数で作った色情報を保存しておき、後の処理で色を指定するのに使います。

■color(グレースケール)
■color(グレースケール, 透明度)
■color(値1, 値2, 値3)
■color(値1, 値2, 値3, 透明度)

いずれも、引数の指定に合わせた色情報をcolor型で返します。引数の値1, 値2, 値3の意味はcolorMode()で指定されたモードに従い、RGBまたはHSBの値です(デフォルトではRGB)。
【例】color c = color(200, 0, 0);  // 赤色
     fill(c);                     // 赤色で塗る

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